2012年11月18日日曜日

ある日の物語

あるひ ぼくのきょうしつは 
だいパニックになった
「ぎゃ~」 というせんせいのこえ
みんなはあわてて
ひなんくんれんのときみたいに 
つくえのしたにもぐった
はとがきょうしつに 
はいってきてしまったん

ぼくたちもこわかったけど 
はとだって 
だいパニックだったとおもう
うんちをまきちらして 
ようやくでぐちをみつけて
そとにでていった

それからしばらくして 
えんていのふじだなに
はとのす をみつけた
そこには はとがじっとすわっている
「ぴーぴー」と 
なきごえがきこえたので
のぞいてみると
あかちゃんがいるのがわかった
あのときのはとだったんだろうか

せんせいたちが そうだんをはじめた
はとのあかちゃんたちのうんちが
ぽたぽたとおちてきてしまったからだ
はとのうんちで 
ぼくたちがびょうきになってしまうと
せんせいは おしえてくれた
なんせ すがあるふじだなは 
だいすきな すなばのうえにある
ぽたぽたうんちがおちてきたら 
たいへんだ

「すをのけないといけませんね~」
「でも、ひながいますからね」
「おかあさんはとをおいはらって 
 すを べつのばしょに
 うつしましょうか」
「でも ひとがすをさわったら 
 ひなのせわをしなくなりますよ
 きっと」
「ひなはしんでしまいますね・・・」

つぎのひ ふじだなには 
しかくいいたがつるしてあった
せんせいが 
バスのうんてんしゅさんといっしょに
うんちがおちないようにしてくれた 

ダンボールをつるすとき
はとのすにちかづいても 
つんと さわってしまっても
おかあさんはとは 
びくともうごかなかったと
せんせいがいっていた
おなかのしたにあかちゃんをかくして
からだをおおきくふくらませて
じっと すわっていたんだって

きょうは ざあざあと 
つめたいあめがふっている
なんだか しんぱいになって
ふじだなをみにいった
やっぱりきょうも おかあさんはとは 
からだをおおきくふくらませて
じっと すわっていた

      ~ある日の出来事より~

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